はじめに
この記事では2024年4月、北海道旭川市で吊り橋から女子高生を川に転落させて殺害したとされる事件についてまとめてます。
判決内容
裁判は裁判員裁判の判決公判が3月7日、旭川地裁で開かれました。 「被告人を懲役23年に処する」 小西優花被告(20)へ裁判長は判決を言い渡しました。 裁判長が判決を言い渡した時、小西被告は真っすぐ裁判長の方を向き、微動だにしなかったとのことです。
裁判長は前期の主文宣言した後、判決の理由を読み上げました。
「(被告が)激怒し、感情のおもむくまま、犯行に及んだ」
さらに被告は「犯行に主体的に関与していたことは明らかである」と指摘。 検察側は25年、弁護側は15年を求刑しましたが”従属的な立場だった”とし主張を退けました。
事件の内容
この事件には4人の男女が関係していました。 年齢は当時のものです。 2024年4月の夜、21歳の女は小西被告と16歳の男女を同乗させた車で北海道留萌市の被害女子高生を車に乗せ監禁し連れ回し、複数回に渡り殴る蹴るなどの暴行を加えていました。 途中、4人がコンビニに寄った隙に被害女子高生が車から降り大声を出しながら逃げようとしましたが、加害者らは被害女子高生に暴行を加えて車内に連れ戻しました。 この時にコンビニ店員に助けを求めた際には「この子は頭がおかしくなっているので取り合わなくていい」などと言って誤魔化したそうです。(逮捕後の供述) 翌19日未明に16歳の男女と別れ21歳の女と小西被告は旭川市の吊り橋に向かいました。 女子高生を全裸にさせた上、土下座や欄干に座らせたりする様子を動画で撮影し「落ちろ」「死ねや」などと言って川に落とし殺害しました。 5月21日、橋から約60Kmから離れた下流の川岸で被害女子高生の遺体が発見されました。また、被害女子高生のスマホは現場から離れた場所で壊された状態で発見されたとのことです。
事件の発端は…
21歳の女がラーメンを食べている画像を被害女子高生が無断転載したとされています。そのことを21歳の女が知るとSNSの通話機能を通じ、面識の無かった被害女子高生に連絡を取り威圧的な態度で言いがかりをつけたようです。 その後、脅迫された被害女子高生は電子マネーで10万円を支払うと申し出たものの送金できず呼び出され監禁されました。 21歳の女は被害女子高生の「言葉遣いが気に入らなかった。呼び出して謝罪を求めたが失礼な態度を取られた。」と話していたそうです。(逮捕後の供述)
加害者たちは…
加害者4人は2024年6月12日に逮捕されています。 21歳の女は7月3日旭川地方検察庁に送致され、殺人罪・不同意わいせつ致死罪・監禁罪・恐喝罪で起訴 小西被告は旭川家庭裁判所に送致され、7月26日に旭川家裁は検察官送致(逆送)を決定し8月2日に殺人罪などで起訴 16歳の男は少年院送致、16歳の女は保護観察処分となっています。
判決に対し遺族は…
「法律の範囲内で私たち被害者遺族の気持ちを汲んでくれたことは理解しているものの、17歳の娘が失った一生を考えると、23年でも軽いという思いです。」と述べました。 また、「今でも被告人を許すことはできませんが、娘が川に落ちるまでの被告人の供述は、自らの保身だけでなく、本当のことを言っているように感じ、そのことによって、娘の最後を知ることができました。被告人には自ら行ったことに真摯に向き合い、反省してもらいたいです。」としています。
まとめ
2024年4月に起きた旭川女子高校生転落殺人事件についてまとめてみました。 事件の発端となった画像の無断転載の真相は分かりませんが脅迫・拉致監禁、吊り橋での全裸の強要が事件の内容になります。 特定少年に位置づけられる小西被告の氏名の公表は道内初となったそうです。
コメントを残す