はじめに
ライブ配信アプリ「ふわっち」で人気配信者「最上あい」さん(本名 佐藤愛里 22歳)が生配信中に刺殺された事件です。
殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された栃木県小山市の高野健一容疑者(42)は、佐藤さんに生活費などの名目で貸していた約250万円の返済について民事裁判を起こしていました。
この記事では事件当時の状況や殺害に至った経緯、お互いの関係性などについてまとめています。
事件当時の現場では...
事件が発生したのは東京都新宿区高田馬場の路上で3月11日午前10時ごろ、若い女性が中年の男に刺されたのを目撃した通行人が通報しました。
女性は頭部や首、胸などを複数刺され血を流して倒れており、心肺停止状態で運ばれ病院で死亡が確認されました。
駆けつけた警察官が現場にいた40代の男を殺人未遂の現行犯で逮捕しました。
線路脇の住宅街で付近にはたくさんの専門学校やスタジオなどがあり、事件直後は付近一帯が騒然となりました。
現場付近にいた人は...
現場付近にオフィスがあるという50代の会社役員の男性は、
「9時50分くらいでしたかね、『ギャー! 助けてー』という女性の叫び声が10秒以上続いたんです。びっくりして会社の窓から外を覗いたらグレーのズボンをはいた女性が倒れていて、ピクリとも動かなかった。女性の足元のあたりには黒ずくめ格好をした男がいて、落ち着いた様子だったので、私はてっきり交通事故かなにかで倒れた女性をその男性が救助しているように見えました。
10分くらいすると救急車とパトカーが到着し、黒ずくめの男は警察官に連れて行かれましたが、抵抗する様子も全くありませんでした。」と当時の状況について振り返りました。
なぜ事件が起きたのか...
事件の動機とされているのは約250万円に及ぶ金銭トラブルのようです。
高野容疑者は佐藤さんへの好意を進展させたいという思い、助けたいという思いから要求されるままお金を貸す関係になり、最終的に高野容疑者は消費者金融で借金をしてまで送金を重ねていたといことです。
「貸した金を返してもらえなかった」「彼女が配信で収益を得続ける姿を見て、怒りが収まらなかった」
高野容疑者は2024年1月、地元の栃木県警に「相手が所在不明になり、お金を返してもらえない」と電話で相談していたそうです。
しかし、法的手段を講じても返済を強いることは難しく状況は進展しなかったとのことです。
高野容疑者は「昨日(3月10日)、女性が“山手線徒歩1周”すると配信をみたので、今朝(3月11日)上京し、リアルタイムの動画配信をみて、被害者を探し出し犯行におよんだ」などと供述しており、計画的につけ狙ったと見られている。
2人の関係性とは...
高野容疑者が佐藤さんのライブ視聴を始めたのは2021年12月とのことです。
当時19歳だった佐藤さんのファンになり、直接連絡をしたことで個人的なやりとりが始まったという。
佐藤さんは当時、飲食店で働いていました。
2022年8月、高野容疑者は栃木から新幹線に乗って佐藤さんの働くお店を訪ねていたそうです。
さらに翌9月には2回、10月にも1回と、佐藤さんの元に通っていました。
なぜ高野容疑者へお金を要求するようになったのか?
佐藤さんは16歳の頃から飲食店やカラオケ店でバイトの掛け持ちをしていたそうです。
バイト先での印象はフレンドリーですごくいい子といいます。
しかし、地元の飲食店へのつけ払いや働いていたお店に借金があったのことです。
そんな中、ライブ配信を通じて出会ったのが高野容疑者でした。
高野容疑者からの好意に頼りすぎたのか、借りた金額は合計250万円以上。
佐藤さんを知る男性によると、その頃から高野容疑者にも変化があったという。
佐藤さんとSNS通じやりとりをしていたファン
「お金貸すからもっとデートしたい、二人きりでどこか行きたいとか。お金貸すから彼氏に、みたいな感じ。もう言ったらストーカーみたいになっていた。」と話していたそうです。
まとめ
高野容疑者と佐藤さんの金銭を巡るトラブルが今回の事件に発展してしまいました。
この事件発生直後からSNSは騒然となったそうです。
配信を見ていた視聴者の間では驚愕と恐怖が広がりました。
また、この事件はライブ配業界全体にも大きな影響を与え、配者と視聴者の金銭トラブルは珍しいことではないですが今回の事件をきっかけにより厳格なルールの整備が求められる可能性がありそうです。
この記事では事件当時の状況や殺害に至った経緯、お互いの関係性などについてまとめました。
殺害されてしまった佐藤さんのご冥福をお祈りいたします。
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