はじめに
2025年2月26日に岩手県大船渡市で山林火災が発生し、12日後の3月10日に避難指示は全て解除されました。
焼失面積は市の約9%(約2900ヘクタール)となり、住宅など210軒の建物に被害が出ており男性1人の遺体が見つかっています。
この記事では火災の経緯や原因、被害状況や被害に遭われた方々の声などについてまとめてます。
これまでの経緯
2月26日午後1時ごろに大船渡市赤崎町で火災が発生しました。
大船渡市含む岩手県沿岸南部で乾燥注意報と強風注意報が併せて発表されていました。
26日の午後1時ごろには18.1メートルの最大瞬間風速を観測していたそうです。
26日午後1時過ぎ 周辺の850世帯・2060人に避難指示を発令
「乾燥した空気」と「強風」の2つの要因が重なり延焼が加速、26日の午後5時の時点で600ヘクタール以上が焼失し少なくとも10軒が焼けたとのことです。
27日午前7時過ぎ 三陸町綾里(りょうり)で90歳の男性が亡くなっているのが発見
午後5時ごろ 市は1340世帯・3306人に避難指示を拡大
28日には26日の2倍にあたる約1200ヘクタールまで延焼面積が拡大
3月1日午前7時半 4569人に避難指示を発令
午前には平成以降の山火事で国内最大となる1400ヘクタールまで焼失面積が拡大
3日午前6時 2100ヘクタールまで焼失
4日午後6時 避難者が4000人を超える
5日午前6時 発生から1週間 焼失面積は約2900ヘクタールまでに拡大
6日午後1時 4200人以上が避難
7日午前10時 赤崎町6つの地域で957人の避難指示解除
午後5時 90代の男性が遺体で発見
9日午後5時 市が山火事の鎮圧を宣言
10日午前10時 全ての避難指示が解除
火災の原因はいったい?
山林火災の原因は現在のところ大船渡市を含め、消防と警察が詳しい原因を調査中です。
はっきりとした原因の特定には至ってないとのことですが、たき火やたばこの吸い殻などが火種ではないか?とのことです。
被害を受けた住民は...
三陸町綾里に住む50代の男性は「避難指示が解除されていてもたってもいられず様子を見に来ました。私がこれだけショックを受けているので、この家で生まれ育った妻もかなりショックを受けると思います。」と話していました。
また、70代の女性は「何も残っておらず、すべてが粉々になっていました。近所の家も焼けて何もない状態でした。」と話していました。
避難所にとどまる人も...
自宅が全焼して帰ることができない方々は引き続き避難所にとどまっています。 避難所とされていた三陸町の公民館では300人ほど避難していましたが避難指示解除後、200人ほどが家に戻ったとのことです。
避難所にとどまる方々へは夕食や飲み物が用意されていました。
大船渡市の市長のコメント
10日午前の会見では「待ち望んできた日がいよいよ来た。昼夜を問わず消火活動に取り組んでいただいた消防隊の皆様、大変ありがとうございました」と感謝を述べました。
続いて「家を失った方もいて暮らしを守る上で生活の拠点となる住まいの確保が急がれる。また、地域の企業、産業を守ることも重要だ。被災された事業者の調査を進め、これから支援を具体化していく」と述べました。
大船渡市の山林火災のまとめ
大船渡市の山火事から避難指示解除に至る経緯や原因、被害に遭われた方々の声についてまとめました。
一日も早い復興をお祈りいたします。
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